たくさんの奇跡が重なり合ってあなたがいる【生きていてくれる】それだけで十分
恵那市内の中学校で開催された【いのち伝えたい】の講演会に参加しました。【いのち伝えたい】は、こども園から小中学校の子どもたちみんなが、継続した『いのちの授業(性教育)』を受けられることを目的とした団体です。活動は十三年目となり、現在では高校生や保護者向けの講座もふくめ、東濃地域で年間、五十講演以上開催されています。
スマホネイティブといわれる十代は、SNSのアカウントを持つ学生も多くなりました。家庭でどのように教育していいのか悩む保護者の方々も増えているようです。国や県の方針が少しずつ変化する中、今の時代に合ったこの『いのちの授業』に込められた思いを伺いました。
『いのちの授業』を始めたきっかけはなんですか?
村上先生:「たくさんの奇跡が重なりあって、生まれてきてくれた赤ちゃんの誕生に毎回感動します。いのちの現場で日々働いている私たちだからこそ、「みんなは誰かに愛されている存在なんだ。みんなのいのちも、他の誰かのいのちもかけがえのないものだよ。」と伝えられると思い、『いのちの授業』を始めました。「生きていてくれるそれだけで十分。あなたの味方はたくさんいる。自分の存在を認められることで、ほかの人も認められ大切にできるんだよ。」と伝えたいと思ったのがきっかけです。」
活動十三年間を振り返るといかがですか?
宮口先生:「それぞれの地域性や学校の方針を考慮して、授業の内容が同じだったことは一度もありません。私たちの思い、保護者さんの思いを少しでものせられるように、何度でも打ち合わせをして、学校に合った講座を作って届けられたと思います。学校の授業では教わる機会があるとは限らない内容だと思います。生と性について、正しい知識を持って行動できる人になって欲しいと思いを込めています。これからも、私たち助産師だからこそできる生と性を伝えていきたいと思います。」
村上先生:「活動を振り返りながら、誰の人権も傷つけてはいないか?私たちの意見の押し付けになっていないか?と問うようにしています。最近では中津川でいのちの授業の立ち上げに関わった渡辺武子先生に、私達の講演を聞いていただき、資料を添削していただきました。定期的に自分達の作り上げたものを見直しています。自分達だけでは、自己満足の世界になりがちです。自分達の考えが正しいのか客観視することを心掛けていきたいです。」
今年の五月は、数年間のコロナ渦のルールが変わり時代の節目となりました。このタイミングで生きていてくれるそれだけで十分という言葉から感じるメッセージ性があったのではないでしょうか。性の教育に関しては、大人である私たちの世代や性別でも考え方が違い、どこまで教えるのか?いつから教えるのか?などの多様な意見は、今後も議論できたらいいなと思います。
助産師という職業は、このジェンダーレスの時代においても女性だけの仕事です。私は母として、命についてあらためて考えるきっかけとなりました。また、教頭先生のお言葉で、「子どもが産まれた時と、親が亡くなった時のことはずっと記憶の中にあり、この講演を家族にも聞かせたい。」とおっしゃっていました。
時代の変化によって子ども達を取り巻く環境が大きく変化しています。人工知能やロボティクスの発達がすすみ、これからの考え方や生き方が変化しても『いのちの授業』は伝えていきたい重要な学びだと思います。
宮口先生:「必要なのは、正しい知識です。正しい知識を得て、それを必要な時に使える力。困った時に相談できる力。性被害、性加害から身を守る術を身につけて欲しい。お互い望むなら大好きな人と、心が満たされる、安全なセックスを楽しんで欲しい。」
これからも家族や学校、そして地域で、『いのちの授業』が続いていくことを望んでいます。
wenayui は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。
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