2024『大暑』| 田瀬の夏詣と七夕祭にて鎮魂の祈りを捧げる…

二十四節氣

大暑 taisho

二十四節気の中で一番暑い時期の到来です。快晴が続き、最高気温も更新するでしょう。空に浮かぶ入道雲と刺すような日差しの下で、恵那山麓の田畑では雑草の勢いと戦っています。虫に刺されながら、爪の中が泥で黒くなり汗を拭きながら、ふと今年こそ猛暑期になかなか会えない人やお世話になった人へ暑中見舞いを送ろうと思いました。

そんな中でも時折降る大雨が気温を下げてくれ、夏野菜はほてったからだを冷やしてくれます。風鈴の音や川のせせらぎは脳からの指示で体温が下がるといわれ、自然の恩恵を受けていることにも気付かされます。

夏詣と七夕祭

近年、夏詣(なつもうで)は、日本の新しい風習として注目されています。一年の半ばである文月に神社や仏閣を訪れ、過ぎた半年の無事を感謝し、来る半年の平穏を祈ります。この風習は、全国各地の神社や仏閣で広がって、地域ごとに特色ある行事があります。今年は中津川市の田瀬南宮神社にて夏詣と七夕祭に参加しました。

揺らめく木漏れ日は、夕べになると蝉の声とともに消え、ツクツクボウシが気持ちよさそうに鳴きだします。風鈴に絵付けをし、ちりんと鳴らし、短冊に願い事を書きました。付知川のごうごうと流れる音とともに昭和の扇風機が首を振りながら夏の懐かしい音をたてています。空に星が瞬きだし、少しずつ竹行灯に火がともされ、「竹燈祭」へと移ります。竹あかりは、人々の心を癒し、希望や感動をうみだし、鎮魂の祈りを捧げる…人々の心に寄り添います。

毎年子ども達がデザインして制作したものが追加して並べられ、この竹行灯は毎年増えているとのこと。竹あかりは美しいだけではなく次世代のまちづくりを担っていく可能性を秘め、だからこそ人々の心深くに想いが届いているのではないでしょうか。子どもたちは、この先の未来も夏の揺らぎを心に灯していくのだろうと感じました。

ゑなの結

私たちは恵那山のふもとでフリーペーパーを発行している任意団体です。本当の意味で“誰一人取り残されない”のは季節の移り変わりではないでしょうか。また美しい自然から、地域の強みや魅力を教えられているのは、私たちだとも感じています。 心を豊かにするこの地域のひとときを二十四節氣とともに発信。そしてこの地のスタートアップから、インタビューや寄稿を通したコンテンツは、恵那山の頂きより「ヤッホー!」と叫ぶように、多くの人々に届いたらいいなと思っています。

We are a voluntary organization that publishes free papers at the foot of Mt. Ena. Isn’t it the change of seasons that truly means that no one is left behind? I also feel that we are the ones who are taught the strengths and charms of the region by the beautiful nature. We will transmit a moment of this region that enriches the mind with 24 seasons. And I hope that the content through interviews and contributions from startups in this area will reach as many people as possible like shouting “Yo-ho!” from the top of Mt. Ena.

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