2025『立春』 | 物の豊かさという時代から、心の豊かさの時代へ

二十四節氣

立春 risshun

立春は日本の暦で一年の始まりを意味するともいわれ特別な時期です。寒の入りの間は凍みた・・・一ヵ月を過ごし、節分の邪気払いで豆まきを終えると立春です。

立春を過ぎると、冬の寒さが徐々に和らぎ、新しい命の芽吹きを感じることができる時期です。そして新しい目標を立てるのにも最適な時期です。春の訪れに向けて、新たな挑戦を始める心の準備をしたいもの。この時期は、植物や人に前向きなエネルギーが満ち溢れているのを感じます。

常盤座

中津川市には、明治二十四年に建てられた芝居小屋の常盤座があり、中津川市指定重要文化財になっています。恵那山麓では、地元の人々による地芝居が盛んに行われており、数多くの芝居小屋が建てられました。今も各地で歌舞伎保存会が活動しています。芸能の原点は五穀豊穣、収穫への感謝だったともいわれます。改めて、恵那山麓が農と深く関わっていたことを再確認することができました。

常盤座に東京の舞踊劇団が公演すると聞き、観劇に行きました。常盤座は、今までもこれからも地域を支え、守っていく財産になり、この公演が常盤座の魅力の再発見となるきっかけになればと、中津川市出身の俳優の上杉美浩さんが企画されました。

立春を迎える前の常盤座はまだまだ寒さが厳しく、床も冷えますが、多くの観客で熱を帯びています。この日は中学生のカメラマンと同行しました。彼はこの非日常を、「素晴らしい時間で、あっという間だった。弟にも見せてあげたかった。」と目を輝かせていました。きっと明治の時代から常盤座ではこうして百年以上も民衆を沸かせてきたのだと感じます。

山間部で暮らす私たちが待ち遠しいのは春の兆しです。この日はまさに錦を飾る公演でした。まるで最初に咲く花を見つけたような、そんな華やかさと美しさに魅了されました。心の豊かさの時代がやってきていると感じます。

ゑなの結とは

私たちは恵那山のふもとでフリーペーパーを発行している任意団体です。本当の意味で“誰一人取り残されない”のは季節の移り変わりではないでしょうか。また美しい自然から、地域の強みや魅力を教えられているのは、私たちだとも感じています。 心を豊かにするこの地域のひとときを二十四節氣とともに発信。そしてこの地のスタートアップから、インタビューや寄稿を通したコンテンツは、恵那山の頂きより「ヤッホー!」と叫ぶように、多くの人々に届いたらいいなと思っています。 We are a voluntary organization that publishes free papers at the foot of Mt. Ena. Isn't it the change of seasons that truly means that no one is left behind? I also feel that we are the ones who are taught the strengths and charms of the region by the beautiful nature. We will transmit a moment of this region that enriches the mind with 24 seasons. And I hope that the content through interviews and contributions from startups in this area will reach as many people as possible like shouting "Yo-ho!" from the top of Mt. Ena.

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