野草ライフコーディネーター
くさいろ屋 松尾愛子
セイタカアワダチソウが私たちの生活を豊かにしてくれることをご存知ですか?そう、秋に黄色い花を咲かせ、花粉症の原因として嫌われている野草です。しかし、実はブタクサが本当の元凶で、セイタカアワダチソウは濡れ衣を着せられており、お茶や入浴剤、お菓子として使いながらデトックスできてしまう優秀な子!そこで、私は野草講座やインスタグラムでこの素晴らしい野草たちの魅力を代弁しています。子どもが小さい頃、選挙カーの真似をして「野草の味方!野草党の松尾愛子でございます!と遊んでいたほど、野草について話すとつい熱が入ってしまいます(笑)
この地域では草刈りが大変で嫌われがちな野草ですが、15年前に阿木に移住してきた私にとっては、まさに宝の山でした。見渡す限りの草、草、草!しかも空気が綺麗なので野草も美味しい!そしてパワフル!家族を実験台に、中耳炎にはユキノシタ、鼻が詰まったらドクダミ、熱が出たらスギナと、日常生活に野草の恵みを取り入れてきました。これは特別なことではなく、昔から伝わるおばあちゃんの知恵袋ですね。移住してきて近所のおばあちゃん達とお話すると昔話とともに色々教えてもらえることもあり、昔は薬に頼らず、自然の力を借りていたことが分かります。先人の知恵を今に繋ぎながら、この恵まれた環境で野草ライフを満喫できる日々に感謝です。
また、7年前からお蚕様を育て始め、その繭にどんぐり帽子を乗せた「まゆだまマーユ」というキャラクターを作りました。愛する野草たちと共に、ニヤケ顔で写真を撮っています。ファインダー越しにみえる景色は自分も妖精になったかのようでいつもワクワク!すると、驚くことに韓国の出版社から声をかけていただき、今年出版されました!恵那山麓の風景が海を越えて韓国の子どもたちに喜ばれるというのは、今でも夢のようです。人生何が起こるか分からないから面白いですね。韓国でしか手に入らない絵本ですが、苗木の鉱物博物館で12月22日まで開催される写真展でお披露目しています。お時間のある方はぜひお越しください。まゆだまマーユの癒しの世界を感じていただけたら嬉しいです。
まゆだまマーユ写真展 中津川鉱物博物館にて12月22にまで
編集後記
松尾愛子さんとの出会いはもう七年ほど前。野草で作るスパイスカレー、野草のクラフトコーラ、野草のガトーチョコラなどをつくるワークショップでした。私の家も山の中にあり、野草に興味関心があったこと。着物は植物との親和性が深いので生活に取り入れていきたいなと思っていました。
愛子さんはフィールドワークの間、本当に楽しそうで、誰よりワクワクウキウキいろんなことを教えてくれます。ご機嫌がみんなに移って全員が野草に夢中になってしまうというそんな記憶が残っています。季節で変化する植物達はそれぞれに効能が変わったり、染色しても色が変化したり。多様性の本質はここにあるのだと教えてもらえます。
愛子さんの好き!の瞬間が一枚一枚に込められた本はこの地域の魅力が詰まっている一冊ではないでしょうか。ずっとファンだった愛子さんに寄稿していただけたこと、嬉しく思います。
恵那のふもとからの寄稿】は恵那、中津川に移住定住して下さった人々のなりわいに感謝したい、応援したいというおもいがあります。また、ここで産まれた人々、今は他の土地に根差し活躍している人々の紹介。スタートアップでこれからこんなことしていきたい!応援して欲しい!熱いおもいを伝える人々の場所としたいとスタートしました。 そんな私たちも応援して頂いています。この循環が大きくなってこの土地が豊かになりますように。次のクールの支援も始めました。シェアして頂けたら嬉しいです。
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